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2008年4月 アーカイブ

2008年4月30日

ソニー損保の広告と暫定税率復活

5月から暫定税率が復活というニュースが世間を賑わせているが、ガソリン代に関連してソニー損保の広告表現で気になるものを見つけた。
それはあるサイトのバナー広告なのだが、「ガソリン代を気にするより、保険料を気にしない?」というコピーである。

確かに原油高や暫定税率復活によるガソリン代高騰によって、マイカーユーザーの多くは車の維持コストに関心が高まっていることは事実だろう。
だからといって、「ガソリン代なんて気にするより、ソニー損保を選ぼう」という意味のコピーはあまりにも品位を欠いた表現ではないだろうか?

「車の維持コストをなんとかして下げたい」ということは、ソニー損保に言われなくてもわかっている。
私が1消費者なら、言われなくてもわかっていることを他人からわざわざ言われると「大きなお世話だ」と思い、逆に反感を覚える。
さらに私には「ガソリン代を気にする行為」が馬鹿げた行為で、そんな人を「賢くない人」というようにソニー損保が言っているように聞こえる。

例えるなら、一家の大黒柱であるお父さんが、家族の生活を少しでも楽にしたいと仕事仲間と飲みに行く回数を減らしたり、マネー雑誌などでいろいろ節約術を情報収集したりと、自分なりに気に掛けて努力しているときに、妻から「これから先、お父さんのお給料は増えないのだから、せめてこの本でも読んで節約術でも勉強しておいて」とマネー雑誌を渡されるようなものだ。

ダイレクト保険会社にとってはガソリン高騰はビジネスチャンスなのかもしれないが、
それを露骨に出すことは品位に欠ける広告が多い三井ダイレクトですらやっていない。

「ガソリン代が高い」ことと「保険料を節約したい」ということを結びつけるのは、消費者が自分自身で行うことであって、保険会社が言うべきことではないと考える。
(少なくとも直接的に言わず暗に言うべきことだ。)

これに限らずソニー損保の最近のネットにおける広告は、首を傾げたくなるものが多い。

全く自動車保険と関係がないと思われるサイトやブログに大量の広告を出していたり、街のサラ金のティッシュ配りと変わらない広告戦略を取ってきている。

ビジネスの立ち上げ当初など、ブランドの認知段階においては、このような戦略も否定はしないが、ソニー損保のようにブランド認知がそれなりに進んだ会社が、ばら撒きのような広告戦略を取ると、その会社に入りたいいう欲求を起こすどころか、マイナスイメージを逆に与えるのではないだろうか。

それに、ソニー損保の評判や口コミ情報をネット検索をしても、ソニー損保と全く関係ないサイトばかりひっかかり、本当にソニー損保の評判や口コミ情報をネットで探したい加入検討者にとっては、迷惑極まりないスパム行為に近いものがある。


ウェブの広告はテレビCMなどに比べれば安価なのかもしれないが、決して無料ではない。そしてそれは自社のお客様からいただいている「保険料」から出されているものだ。

私はソニー損保のウェブ広告のばら撒き方を見ると、某国の「道路なんとか財源」とかいう税金の使われ方に似ているような気がしてならない。

元損保社員の私は、お客様から1件の契約をいただくために、どれだけ代理店や営業社員が苦労しているのか、ということを良く知っている。

ダイレクト自動車保険の社員は、「広告をばら撒いてネットで契約してもらう」ビジネスモデルのため、お客様からいただく保険料のありがたみを日ごろ感じていないのかもしれないが、保険料の無駄遣いを快く思わない契約者がいることを充分認識してもらいたい。

契約者が、自分が加入している保険会社に保険料の無駄遣いを感じた場合、ロイヤルティは低下し、他社への変更を検討することになるだろう。

なおこのブログをお読みのダイレクト自動車保険を検討中の方には、「ガソリン代を気にするより、保険料を気にしない?」というコピーをみて、「なるほど!ぜひソニー損保に入ってみよう」と感じるような人には、保険料が高いソニー損保ではなく、圧倒的に保険料が安いアクサダイレクト三井ダイレクトSBI損保の見積りをしたほうがいいということを述べておく。


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2008年4月10日

アドリック損保 開業【速報】

アドリック損保が2008年4月8日開業した。

「アドリック損保」という保険会社をご存知の方は少ないと思われるので、簡単に説明すると、「保険市場」という来店型保険代理店チェーンを経営する「アドバンスクリエイト」と既存国内損保のあいおい損保の共同出資の損害保険会社である。


アドリック損保の概要

1. 商号 : アドリック損害保険株式会社
2. 本店所在地 : 大阪府大阪市中央区淡路町三丁目6番3号
3. 代表者 : 代表取締役社長 井口 卓郎
4. 資本金 : 15億円
5. 株主構成 : 株式会社アドバンスクリエイト 50.1%、あいおい損害保険株式会社 49.9%
6. 役職員数 : 49名


アドリック損保のウェブサイトは、黄土色をメインカラーとしたデザインや雰囲気、イメージキャラクターの「アドくん・リックさん・レッカーくん」はこれまでのダイレクト損保にない斬新なもので、強烈なインパクトがある。

http://www.adlick.co.jp/


さっそく見積りをしてみた。
全体的な印象だが、非常に使いにくい。元損保社員の私でも、何度もつまづいて先に進めないところがあった。
画面のレイアウトこそ違うものの、つい先日開業したSBI損保と極めて似た見積りシステムである。
両社のシステムが似ているのは、両社ともあいおい損保との共同出資会社だからだろうか。

保険料については、SBI損保とアドリック損保はほぼ同程度ではないかと推測していたが、何件か見積もりをした範囲ではアドリック損保のほうが大幅に高い。

もし保険料水準が高めならば、その価格に見合った価値を顧客に納得してもらわなければ、アドリック損保の自動車保険は消費者に選択されないだろう。

ざっと見たところでは、ロードサービスのスペックも同じあいおい出資のSBI損保より大幅に劣るし、事故処理体制についても見るべきところは特になさそうだ。
強いていうなら「当日3時間以内の担当者からの連絡」くらいだろう。

ダイレクト自動車保険の中でも「勝ち組」「負け組」がはっきりしつつある中で、新規参入してきた「アドリック損保」はこれからダイレクト自動車保険の中でどのようなポジショニングとマーケティング戦略をとっていくのだろうか。
企業コンセプトの「Web to Call to Real」がこれからどのような顧客価値を産み出していくのか非常に興味深い。

それにしても、SBI損保・アドリック損保と、あいおい損保が様々な会社と共同出資で、損保会社を量産するメリットが私にはわからない。
まずはSBI損保とアドリック損保の動向をしばらくウォッチしていくこととする。


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2008年4月 8日

アクサダイレクトのロードサービス ひっそりとスペックダウン?

アクサダイレクトのロードサービスの紹介ページを見ていたところ、サービス内容がアイコンで一覧表示されているところで、不自然なところがあることに気がついた。

右上のところがなぜか空白になっているのである。
2008040801.JPG

たしか、私がメインサイトのロードサービス比較の執筆を行うために調査した際は、「1m以内の落輪引上げ」があったはずだ。
いつのまにかひっそりと「落輪引上げ」をサービス対象外にしたものと思われる。


また、レッカーサービスの牽引先についても、以前は「顧客の希望先の修理工場」でもレッカーOKだったのだが、これも「最寄の修理工場」というルールに変わっている。

最寄の修理工場以外の、顧客が希望するディーラーなどにはレッカーしてもらえなくなっているようだ。
レッカー先を顧客が選べないのは、これまで三井ダイレクトだけであったのだが、これにアクサダイレクトも加わったことになる。

これは、アクサダイレクトが、自社指定の修理工場で修理させることによって、修理工賃を割引させ、保険金の支払額を抑えることを目的とした施策なのだろう。
(通常、ダイレクト保険会社は、指定修理工場との間で「自社の契約者の車を入庫誘導したら、保険会社に請求する修理代金の工賃を○割引する」というような覚書を交わしている。)


これは大きなサービスのスペックダウンだ。
にもかかわらず、私の知人のアクサダイレクト契約者のところには、アクサダイレクトからロードサービス内容のスペックダウンについての通知は特に来ていないという。

私の個人的な感想だが、私は自分の車を、保険会社指定の見ず知らずの修理工場に預けたくない。自分の修理工場にレッカーしてくれないようなロードサービスを「レッカー無料!」とCMなどで訴求してはいけないと思う。

自分の車を自分が信頼している修理工場に預けたいという人は少数派ではないだろう。
このように安い保険料を続けるために、ひっそりとサービスレベルを落とす会社は、ロードサービス以外の事故対応サービスなどでも、ひっそりとサービスレベルを落としているのではないかと疑ってしまう。(三井ダイレクトも同様だが)

今後も、ウォッチし続けることとする。


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