三井ダイレクトのサイトリニューアルを評価 その2

前回に続き、三井ダイレクトのサイトリニューアルで気がついた注目ポイントについてコメントする。

■安心を広げる全国ネットワーク
安心センター拠点:12ヶ所

三井ダイレクトはこれまで事故処理拠点(サービスセンター)の数、所在地を明らかにしてこなかったが、今回初めて数を「12ヶ所」と明らかにした。
しかし、その「12ヶ所」の所在地については相変わらず明らかにされていない。

私が調べたところによると、東京(水道橋、日本橋)、横浜、名古屋、大阪の5地点である。

同一ビルに複数のサービスセンターが存在しているものもカウントして「12ヶ所」としているものである。
「12ヶ所」サービスセンターがあるといっても、実際にはわずか5地点に過ぎない。
拠点の数だけ公表して、所在地を公表していないため、「12ヶ所」という数字によって、消費者に全国主要都市に拠点があるような誤解を与える。


拠点数についてはソニー損保でもいえる。
ソニー損保は「17サービスセンター」だが、実際には札幌、仙台、東京(秋葉原、蒲田)、横浜、名古屋、大阪、広島、福岡の9地点である。
ただしソニー損保は、拠点の所在地を明らかにしているだけ誤解を招くことは少ないかもしれない。

三井ダイレクトの全国主要都市に事故処理拠点があるような誤解を与える訴求は問題である。
金融庁は各社の「事故処理拠点数」などの広告上の表現の定義について、所在地も併記させるなど指導すべきだ。


自社の事故処理要員:約300名

自社の事故処理要員の数を公表したのも今回が初めてではないだろうか。
ソニー損保の事故処理要員数も約300名(2007年8月1日現在)らしいので、それとほぼ同じ数がいるということだ。
自動車保険の保有契約件数がソニー損保の約6割程度ということを考えると、かなり手厚い。


■事故対応の品質は、事故対応スタッフの対応力

スタッフの豊富な経験が事故対応力の違いとなります。
事故対応経験10年以上:41%


自動車保険に「品質」というキーワードを使い始めた。
その1つとして、「事故対応経験10年以上:41%」と訴求している。

41%という数字に価値があるかどうかはわからない。
しかし、新興のダイレクト自動車保険で、担当者の事故対応経験の多さを訴求するというのは面白い。

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