2004年8月アーカイブ

人身傷害は60%を超える加入率となっているとおり、かなり必要性が一般消費者に認知されつつある。

保険会社から見ても、保険料競争で保険料単価が下がっている中、人身傷害をつけるお客様が増えてきていることはありがたい。

ただ、いざ事故のときの保険金の支払方法が「実損払い方式」という一般消費者にとってはわかりにくいものであるため、他の種目以上にわかりやすい説明が求められる。

ところが、補償内容を正しく説明していないがために、「人身傷害」の保険金額をなんとなく「無制限」としてしまう方が後を絶たない。

いくら「無制限」で加入しても、無制限に保険金が支払われるわけではない。
たとえば死亡事故の場合、職業、年収、性別、年齢、扶養家族の有無などをもとに、約款に記載された「保険会社の基準」で計算される。

よほどの高額所得者かつ若年でない限り、2億円を超える損害額となるケースはほとんどないため、人身傷害を「無制限」とする必要はない。

たいていの方にとっては、人身傷害を「無制限」で加入することは、保険料の無駄となっているケースがほとんどなのである。

対人賠償であれば、相手がどんな方か不特定であるため「無制限」は必須であるが、人身傷害などは、被保険者となりうる方はある程度想定がつくため、万が一の場合の損害額も想定できる。

人身傷害では、「無制限」とすることが保険料の無駄となる可能性があるということをきちんと説明する義務が保険会社にはある。
それをしないというのは、保険会社のモラルの問題ではなかろうか。

お客様ひとりひとりにあった補償内容を説明できない保険会社に、人身傷害「無制限」を売る資格はない。
こんな不誠実な商売をしている保険会社がある限り、保険業界は「うさんくさい業界」のままである。


自動車保険を損保社員が比較

昨日は定例の部会だった。
来月は、未解決事案の在庫圧縮キャンペーンをやるらしい。
手持ちの未解決事案を多く減らした担当者の上位何名かは、金一封が部長やセンター長のポケットマネーからもらえる。
出先の1担当者だとこういったキャンペーンで上位を取っておかないと、なかなか本部の部長さんに憶えてもらえない。
損調は、基本的に「やってあたりまえ。」の世界なので、普通に仕事ができても、なかなか評価されない。
逆に、本社クレームや金融庁クレームなどがあると、1発でマイナス評価がつく。
なかなかつらい仕事だが、「損保にしかない部署で仕事をしている」という点でやりがいは感じる仕事である。


自動車保険を損保社員が比較

三井ダイレクトが8月1日に30万件を突破した。
ここ半年で5万件と月8000件強の獲得状況である。

通販系の中でもダンピングとも思われるほど安い保険料水準と「三井」という財閥ブランドを武器に順調に契約を伸ばしている。

保険業界の「吉野家」を目指しているといっているが、「補償」という品質が最も重要といえる商品において「吉野家」というポジショニングがどこまで伸びていくのか興味深いところである。

安さだけではなく、第2の成長への起爆剤となる「事故対応」の充実さが今後は求められるであろう。


自動車保険を損保社員が比較

対人賠償は「無制限」に入っている人がほとんどだと思うが、ときどき「本当にそんなに必要なのか?」と聞かれることがある。

一般的に一番損害賠償額が高くなるのは「死亡事故」と考えがちだが、それよりも「重度後遺障害」のほうが高額となることが多い。

それは、重度後遺障害では、被害者の介護費用が必要となり、また、生存していることから、死亡事故で行なわれる「生活費控除」もされないためである。

たとえば、2002年7月30日大阪地裁での判決では、植物状態となった被害者に2億1600万円の賠償を命じている。

このケースでもし加入している保険が「対人賠償・無制限」でなかったと想像すると恐ろしい。
保険料を節約するために、対人賠償「無制限」にしてない人がいるのであれば考え直して欲しい。

自動車保険を損保社員が比較

ソニー損保が7月29日に「コミュニティサイト」をオープンさせた。
12人の社員(社長を含む)ひとりひとりの「思い」「こだわり」を語っているサイトである。

さらに、実際にソニー損保の事故対応を受けた契約者3人が登場し、感想を語っている。
面白いのはこの3人を実際に担当した社員も登場しており、それぞれ対比してみることができる点である。

また、保険に関する疑問について、各部門の担当者が顔写真つきで説明し、またサイトをみた人からの質問・疑問を投稿するコーナーもあり、双方向コミュニケーションをとっていこうという会社の姿勢がい感じられる。

通販系の自動車保険の最大の弱点は「社員の存在が見えないこと」だと思っていたが、それを補うどころか、契約者と直接コミュニケーションをとることができるという通販系の特長を逆に武器として、訴求してきたところが、新鮮である。

これまでソニー損保のサイトは、整然とされていて見やすかったのだが、どことなく冷たい感じがしていた。チューリッヒのイメージCMとは対照的であったが、今回の「コミュニティサイト」によって、顧客のソニー損保へのイメージはだいぶ変わるのではと思う。

今後このサイトがどう展開していくか注視して行きたい。


自動車保険を損保社員が比較


ソニー損保のコミュニティ

チューリッヒ保険が自賠責保険の不正請求を行なっていたというスクープ記事が週間東洋経済に掲載された。

自賠責保険会社への提出書類の日付を改ざんし、数十件焼く300万円をだましとっていたということである。
しかも1担当者の犯罪ではなく、損害調査部のシニアマネージャーとその部下ら7人という組織ぐるみの犯罪であったことが明らかとなった。

組織ぐるみで保険金の不正請求を行なっていたこともさることながら、記事で驚かされたのは、チューリッヒの事故担当者の1人あたりの手持ちの未解決事故の件数である。
なんと国内大手損保の約2倍にあたる平均で320件で、多い担当者になると500件という。
関係者によると「担当者はただ追いまくられるような日々を過ごす」「『ケア』をうたい文句にしているが、『ケア』という言葉ほどチューリッヒに値しないものはない」という状態だそうだ。

会社側もこの事実を東洋経済の取材で認めているが、外部に今回の事実を公開しなかったのは、さらに悪質である。

既存国内損保でも、担当者によっては未解決事案が200件を超えることもあるが、やはり適切な契約者フォローができる件数としては120~130件程度だと個人的には思う。
以前からうわさでは、ものすごい件数を担当しているということは聞いてはいたが、事実とは。。。

今回の事件を考えると、チューリッヒの「顧客満足度調査1位」もうさんくさく思えてくる。


自動車保険を損保社員が比較



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